AZUMI NAITO

Biography

内藤 亜澄

「遊び」と「発達」をテーマとして制作をしている。
 
「規則」や「社会的な規範」、共同体としての意識をまだ持たない子供たちを観察していると、目の前の物を触覚で確かめ、積み上げ、並べ、崩す。
 
この原初的行動の原動力は何か。
 
 
「ホモルーデンス」に依れば、「遊び」は「文化」に先んじ、かつあらゆる人間文化の本質的なものとしている。
 
「遊び」とは、限定的な場所と空間で行われる自発的な行為であり、報酬ではなく行為そのものが目的であり、
そして「規則」を受け入れることで成立する日常から切り離された行為である。
 
 
この「遊び」も、成立するまでの醸成期間が存在し、その中で行われる行為の連続の中には、規則や美意識の獲得、空間の創造、物の代替などの途中過程があり、
その行為の中にこそ、後に規則や規範意識に抑制されることになる暴力性や差別意識や欲求が無秩序に内在しているものと考える。
 
成長と共に獲得していく社会的な規範、社会的動物以前の本質と、規範の獲得の過程を、子供の「遊び」の中に見出し、絵画制作を行っている。
 
 
プロフィール
 
1983   神奈川県生まれ
2006  東海大学 教養学部 芸術学科 美術学課程卒業
 
展示歴
個展
2013      「内藤亜澄 ーあざやかに甦すー 」ギャラリーアートポイント
2014      「内藤亜澄 展」ギャラリー椿・GT2
2016      「内藤亜澄 展」ギャラリー椿
2018      「内藤亜澄 展」ギャラリー椿
2020     「内藤亜澄 展」ギャラリー椿
2022        「Hobby horse in the frame」ギャラリー椿
2023     「箱庭の子供たち」日動画廊
                 「不自由な遊戯」日本橋三越本店美術サロン
 
グループ展
2011      「Prologue Ⅶ」ギャラリーアートポイント
2013     「PAINTINGS, OBJECTS and PHOTOGRAPHS」ギャラリー椿
2014     「アートショウ釜山 2014」ギャラリー椿
2015     「シェル美術賞アーティストセレクション」国立新美術館
       「第10回タグボートアワード展」ギャラリーF&F

2016    「アート台北 2016」ギャラリー椿
2016    「KIAF(Korea International Art Fair)2016」ギャラリー椿
2016    「アートフェア東京」ギャラリー椿ブースにて

2017    「ファインアート・ユニバーシアード U-35展」茨城県つくば美術館
2020   「現代作家が描くクレパス展」 日南美術館
2021     「惑星-PLANETS-」日本橋三越本店美術特選画廊
       「ART OSAKA 2021」大阪市中央公会堂(ギャラリー椿ブース)
2022    「アート台北2022」ギャラリー椿
2023    「Primaveral」ギャラリー椿
2023    「三越ARTWEEK」日本橋三越本店
2023    「KIAF SEOUL 2023」ギャラリー椿
2023    「アート台北2023」ギャラリー椿
2023    「アートフェアアジア福岡」日動画廊
 
受賞歴
2009    「全日本アートサロン絵画大賞展」文部科学大臣賞
             「世界絵画大賞展」本江邦夫賞

2012     「シェル美術賞」本江邦夫審査員賞
2014     「トーキョーワンダーウォール公募2014」入選
             「損保ジャパン美術賞 FACE 2014」入選

2015     「第29回ホルベインスカラシップ」奨学生
2015     「第10回タグボートアワード」準グランプリ
2015     「朝日新聞厚生文化事業団主催 Next Art展」入選

2019     「第3回アートオリンピア」保科豊巳審査員特別賞
2021     「第56回昭和会展」昭和会賞
             「FACE展2021」入選
 

Works