この度RODGALLERYでは堀込幸枝氏、沖中彩花氏の2人展「The Shapes of Still Time / 静かな時間のかたち」を開催いたします。
 
洋画家の堀込氏、ガラス作家の沖中氏の2人展は弊廊に於いて初の試みとなります。
 
ぜひ足をお運びいただけると幸いに存じます。
 
詳細は以下のとおり。
 


 
9月のROD GALLERYでは堀込幸枝、沖中彩花による「The Shapes of Still Time」を開催します。
 
堀込氏の描く作品は蒸気、霧を連想させる空気感が満ちた画面に、ガラスや朧げな風景などが描き出されています。
 
その静かでありながらも濃密な世界観は観る人を強く惹きつけます。
 
沖中氏の作るガラス作品は小さなオブジェの中に列車、山、家などの透明な風景が封じ込められています。
 
ガラスの中に残された気泡が、静止した時間を色濃く表しているように感じとれます。
 
本展「The Shapes of Still Time」(静かな時間のかたち)は絵画とガラス作品による静かな時間をめぐる旅のような作品展です。
 
展示に向けた打ち合わせの中で堀込氏は静かな時間の一例として、沈没船から引き上げられた壺などが長年海の底で過ごしたテンポの無い時間、を挙げていました。
 
物質的なものに限らず、静けさを見つけるには深く潜っていく深度が必要なのかもしれません。
 
作家それぞれが深い深い場所でみつけてきた景色の断片をどうぞご高覧くださいませ。
 
RODGALLERY ディレクター 藤田つぐみ
 


 
空気や水のようなかたちを持たないもの、湿度や時間、光の層を描きたいと考えている。
 
テンポのない、無音のような世界にこそ、本当の明るさがあるのではないかと感じている。
 
その微かな感覚を、沈黙する静物や、半透明の水槽に差す光を通して探っている。
 
過剰な刺激に満ちた日々の中で、見過ごされがちな小さな存在や空気の層を、優しく丁寧に掬い取り、絵画というかたちにとどめること。
 
静けさの中にある明度を通して、世界とのつながりを探している。
 
堀込 幸枝
 


 
生きているこの時間の中で、時々閉じ込めておきたくなる瞬間があります。
 
西陽に照らされたビル、湖面に映る景色、風に揺れる光。
 
一瞬で過ぎ去ってしまうその時間を、私はかたちとして留めておきたい。
 
記憶の中にしまっておくだけでは、いつかはきっと薄れて消えてしまう気がするから。
 
私は、音のない世界を見つめながら、記憶の奥底に眠る忘れたくない情景を思い出すきっかけをつくりたいと思っています。
 
そうして生まれる作品は私にとって、静けさの中に感情や記憶をそっと閉じ込めた“思い出のかたち”なのです。
 
沖中 彩花
 


 
▶︎展覧会名
「The Shapes of Still Time / 静かな時間のかたち」
 
▶︎開催期間
2025.9.5(金) - 9.22(月)
※会期中火-木曜休廊
※11:00 - 19:00まで
 
▶︎アーティスト
堀込 幸枝(ほりごめ さちえ)
沖中 彩花(おきなか あやか)
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